感覚統合療法

障がい児に日常生活における基本的な動作の指導、集団生活への適応訓練等を行う上で、それぞれにあった支援により、家庭をつなぐ第三の場所として、安心できる場所作りを目指しています。

複数の感覚を整理したりまとめたりする脳の機能を【感覚統合】といいます。
これらの感覚がうまくいかず、感覚統合がくずれている状態に音楽療法と感覚統合訓練で脳に刺激を与えるプログラムを実施しています。
子どもたちが「やってみたい」という気持ち大切に、成功体験ができるようケアを目指してまいります。

感覚統合がうまく行われていないと?

感覚統合がうまく行われていないと情緒、対人、学習、言語など問題が起こってきます。

落ち着きがない
・集中ができず、周りの情報に反応してしまう
触覚、前庭感覚、視覚、音刺激に過敏である
・新しい場所が苦手。
・触られることを極端に嫌がる。
言葉のおくれ
・ことばが出ない。
・自分が思っていることをうまく言えない。
自分に自信が持てない
・感覚統合がうまく行われていないと、いろいろな活動に対して、失敗することが多くなります。
・「怠けている」「甘えている」といった見方をされることがあり、自信がなくし消極的になります。
・逆に投げやりになってしまうこともあります。

感覚統合療法

子供たちが求めている、楽しいと思えるやってみたい事を、自分から能動的に行い、うまくいったと実感できる成功体験を経験させる療法です。

この成功体験が、感覚統合機能が最も発達するというのが、感覚統合療法の基本的な考えです。
そのため、感覚統合の活動内容は、子供たちにとって「楽しい」と思えるものになっています。
療法士は、感覚入力をうまく整理し、子ども自身が色々なことに気がつけるよう、また適切に体を対応させていけるよう、感覚入力の方法(触り方、揺らし方など)を微妙に調節したり、関わり方を工夫したりしています。
特に”音ひろば”では、音楽療法士による音楽を基にした音楽療法を中心にして個別療育計画をたてています。